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「日常は小説よりも奇なり」

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【小説】娯楽放浪者的帰属(1)

私はもうずっと、ゲームが中心の人生を送っている。 確か今年で5年だろうか。 長い長い人生基準で考えればせいぜい5年だが、 私の年齢を考えればそれは割合的にかなり高いし、 それに、ゲームの優先順位を最大化した生活が身に染みるには十分な期間である。…

【考察】鬱り替わり

憂鬱という書く者すら憂鬱にさせる不思議な言葉。 いったい何なのだろう。 定期的に心を蝕んでは、また嵐の如く去っていく。 それはまるでロマンティックな恋愛のようで、または単に堕落のようで、 適切な距離を保つのはいつだって難しい。 だって気が付いた…

【考察】「意識高い系」とは

私は現在、とある都内の大学に通っている。 この年頃になれば、 友人の中にはもちろん私と同じく4年制の大学に通う者、 (現在は3年なので年齢的に既卒だが)専門学校に通っていたもの、 また既に社会人として就職している者、 数年前まで同じ教室で同じ授業…

【自伝】ホームシック

一人暮らしを始めて、早2年である。 もう以前のように普段生活を送るうえで困ることは特にない。 「休日は家にいたい。」というセリフからも読み取れるように、 自分の中でこの部屋は自分のテリトリーとしてのアイデンティティを確立したようだ。 敵の侵入可…

【哲学】この世の儚さについて

自分の容姿は、立ち位置は、世界情勢は、交友関係は、 絶えず変化していくものである。 残念ながら手にしたそれがどんなに自分にとってよいものであっても、いつかは手放すこととなる。 人間は変化に怯えつつ、絶えず変化していくものである。 今回は、前回…

親の偉大さについて(2)

これは最近読んだ本にもあったものだし、よく言われるものであるが、 「他人を幸せにするにはまず自分から」 「他者への貢献が自分の幸せにつながる」 などこの手のメッセージは見覚え、聞き覚えがある方も多いのではないだろうか。 一見両者は矛盾している…

「親の偉大さ」について(1)

これをご覧の皆様のご両親は、健在であろうか。 健在か、健在でないかに優劣はない。 しかし、やはり健在に越したことはない。 私は近頃、両親の偉大さについて考える。 新たな命を生み出し、必死に育てる役割。 これが誰にでもなる機会が与えられているので…

「忙しい」心を亡くすと書くようだ

忙しいという漢字は、心を亡くすと書く。 であるから、息抜きしてメンタルヘルスを保とうととある先生は言ってくれた。 本当に、心を亡くしているだろうか。 これでは忙しいが、充実しているという状態が説明できないのではないか。 もちろんいわゆるブラッ…

「継続」について

「継続は力なり」 中学校の学級通信に書いてあった言葉である。 当時はこれほどに大切な言葉であるとはつゆ知らず、落書きで「継続はかなりつらい!」と書いていたほどだ。 大学生になった今、この言葉の大切さにようやく気が付くことができた。 以前は「継…