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「日常は小説よりも奇なり」

小説

【小説】娯楽放浪者的帰属(2)

日をまたぎ、午前二時。 明日は履修登録の都合上授業のない、いわゆる全休であって、 私が天国と愛称をつけ可愛がっている曜日である。 前回の天国から一週間、結局私は怠惰であった。 平日は授業を無難にこなし、残るはゲームにあてる。 休日は遅くまで夢う…

【小説】娯楽放浪者的帰属(1)

私はもうずっと、ゲームが中心の人生を送っている。 確か今年で5年だろうか。 長い長い人生基準で考えればせいぜい5年だが、 私の年齢を考えればそれは割合的にかなり高いし、 それに、ゲームの優先順位を最大化した生活が身に染みるには十分な期間である。…